カジノを火災から守るために

ベラジョンカジノでヴィーナスポイントを使いこなそう!

カジノの価値は、よく「プライスレス」と形容されます。もちろん倫理的価値の話ではなく、保管されている現金の量、高価な内装、ハイテク機器などの話です。機器だけでも莫大な価値があります。よって火事や自然災害などに巻き込まれる訳にはいかないのです。そのためカジノ経営者は、災害時の安全性を確保するために、様々な対策を講じています。

カジノの火災がどれほど深刻かを理解するには、1980年のMGMグランドホテルの大火災を振り返る必要があります。1980年11月21日、カジノのレストランで、焼き菓子から出た小さな火が、瞬く間に上の階に広がりました。78人の宿泊客と7人の従業員が亡くなりました。この時、火災報知器は鳴らず、危険を外部に知らせることもないまま焼死してしまったのです。この火災で85人の命が奪われました。アメリカの近代史の中で、3番目に死者の多いホテル火災でした。この事件を受けて、ネバダ州は防火対策のガイドラインと条例を変更することになりました。

この火災から人々が学んだことは、「お金よりも命が大切だ」ということ、そして、「財産は一瞬にして消え去ってしまうこともある」ということです。この事件の後、世界中の大型施設では、旧型の信頼性の低い防火システムは取り除かれ、新たなシステムが導入されました。最近のカジノでは、厳重な防火対策が講じられています。火災が発生するとまず警報が鳴り、スプリンクラーが作動します。さらに非常灯が点灯し、安全確保のための音声案内が流れます。

カジノでは、チップや現金を安全に保管するため、耐火金庫も導入されました。

さらに多くのカジノでは、駐車場にも防火対策を施しました。万が一車両火災が発生しても他の車に燃え移らないよう、一定の距離を置いて駐車することになっているのです。また、定期点検も行うようになりました。火災の原因となるような、不良電子部品のすべてが交換されているかどうか、管理と点検が行われます。消火設備の定期点検は、問題となり得る箇所を突き止め、改善するために必要なのです。カジノリゾートホテルの支配人は、宿泊客の安全を保証するために定期点検を行う義務があります。消防設備点検業者は問題箇所を特定して修理し、万が一の事態に備えて、全ての防火設備が正常に作動するようにします。

火災が起きた際の安全確保について知っておくことは非常に重要です。また、避難訓練の実施方法についても知っておく必要があります。火災が発生すると多くの人がパニック状態に陥り、その不安は周囲にも伝染します。火事の際は、何よりも落ち着いて状況を把握することが大切です。できれば初期消火の方法や、火から逃れる方法について詳しく学んでおくことをお勧めします。地球温暖化の影響で、火事の件数は増えています。適切な訓練を受けておかなければ、いつか犠牲となってしまうかもしれません。